地域の生活を「ささえる」取り組み

左)宮﨑賢治さん、右)谷尻充さん

「大阪しあわせネットワーク」では、社会福祉法人(福祉施設)の強みや特性を活かした地域貢献事業を推進しています。今回は、社会福祉法人みなと寮の救護施設「こうせいみなと(旧:大阪市立第2港晴寮)/大阪市港区」のコミュニティソーシャルワーカー( 以下C S W )にインタビューをしました。

救護施設のノウハウを活かし、地域の要援護者をサポート

第2港晴寮では、生活困窮者レスキュー事業の支援ケースとして、精神障がいがあり、生活保護を受給しながら単身で暮らす中、不慮の事故による怪我で入浴、通院など日常生活に支障をきたすことになった青木さん(40代女性・仮名)へ救護施設のノウハウを活かした支援を行っています。

青木さんがホームヘルプサービスを利用できるようになるまで約3週間かかることが分かり、その間の生活支援として、週2回のペースで約3カ月間にわたり、掃除、洗濯、清拭、洗髪、通院時の見守りなど、女性を含む5人のスタッフが交代で担当しました。


救護施設こうせいみなと(大阪市港区)

同施設職員でCSWの谷尻氏は、「青木さんの自立支援を念頭に、自分自身でできることはやっていただきながら、サポートが必要なことについては、施設職員がていねいに関わることを心掛けました。また、訪問の際に交わす何気ない会話を通じて、青木さんの表情がだんだんと穏やかに変化していくことにやりがいを感じた」と言います。

同施設職員でCSWの宮﨑氏は、「救護施設は、高齢者や障がい者など、さまざまな課題を抱えた方の支援を日々行っており、ノウハウを積み重ねている。地域の中で救護施設が果たせる役割をこれからも担っていきたい」と今後の意気込みを語りました。

法人紹介


救護施設みなと寮(大阪府河内長野市)

法人名:社会福祉法人 みなと寮(みなとりょう)
所在地:大阪府河内長野市河合寺423番1
電 話:0721-62-3700
ホームページ:http://www.minatoryo.or.jp/
法人設立認可年月:昭和27年5月17日
主な実施事業:救護施設、更生施設、特別養護老人ホーム(地域密着型)、特別養護老人ホーム(介護福祉サービス)、認定生活困窮者就労訓練事業、老人居宅介護等事業(訪問介護)、老人デイサービス事業(通所介護)、老人デイサービス事業(認知症対応型)、老人短期入所事業(短期入所生活介護)、認知症対応型老人共同生活援助事業、介護予防支援事業、地域包括支援センター、認知症初期集中支援推進事業、生活困窮者自立相談支援事業(相談支援)、居住生活サポート事業、生計困難者に対する支援相談事業、(公益)居宅介護支援事業、(公益)生活困窮者就労準備支援事業、(公益)診療所、(公益)大阪市高齢者ケア付住宅生活援助員設置事業、(公益)緊急一時入所事業、(公益)ホームレス居宅定着支援事業


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