子どもたちを「はぐくむ」取り組み

 「大阪しあわせネットワーク」事業のひとつ、生活困窮者レスキュー事業では、20代~50代の稼働年齢層の支援が増えています。今回は、社会福祉法人もくせい会ケアハウスきんもくせい(交野市/老人施設部会)の実践を紹介します。


山口洋さん

 ケアハウスきんもくせいは、ヘルパー事業や地域貢献の経験を生かし、妊娠中、子育て中の家庭に育児や家事援助、問相談を行う市の事業に協力しています。依頼があったのは、頼れる親族がいない3人の子どもをもつ20代母親のケース。訪問拒否から少しずつ信頼関係を築き、子育てや生活上の困りごとも話してくれるように。

 その後、養育ができない状況になり、子どもは施設で保護され、本人は生活保護を申請しました。生活困窮者レスキュー事業では、子どもに会えない辛さに寄り添いながら、保護費支給までの食材を支援しました。


石井智行さん

 「子どもと暮らしたい」という思いを尊重し、自立に向けた就労支援の一環で、デイサービスのボランティアを提案。施設の送迎のもと、ほぼ毎日活動し、利用者や職員と関わる中で、「ヘルパーとして働いていきたい」と話すようになりました。

引き出せた"自立への意欲"

 在宅サービス課長の山口洋さんと生活相談員の石井智行さんは「関係機関との連携と施設のチームアプローチによって、危機介入と本人の自立への意欲を引き出すことができた事例。
 人助けを仕事としてできるのは社会福祉法人ならでは」と語ります。

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池永直美 施設長

 施設長の池永直美さんは、「福祉職は、その方の生活を予測する専門性をもつ。実践を職員全体で共有し、スキルアップを図りたい。また、多職種連携も意識しながら地域貢献に取り組んでいきたい」と抱負を語りました。

 大阪しあわせネットワークでは、地域貢献事業として、就労支援・中間的就労を推進していきます。



法人紹介

法人名:社会福祉法人もくせい会 ケアハウスきんもくせい
法人本部所在地:大阪府交野市大字星田5156-8
電話:072-892-5689
ホームページ:http://care-net.biz/27/mokuseikai/index.php
法人設立認可年月:昭和51年10月3日
主な事業内容:保育園、介護老人福祉施設、短期入所生活介護、ケアハウス、通所介護、居宅介護支援、訪問介護、選択型通所サービス


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