子どもたちを「はぐくむ」取り組み

 四天王寺悲田太子乃園は、母親と子どもの生活と自立を支援する母子生活支援施設(※)です。

 「ミルクやオムツがなく、食べるものもない」と行政へ相談が入った 20 代夫婦と乳児世帯のケース。夫の収入が不安定で生活困窮状態にあるため、社会貢献支援員と連携し、家賃、光熱水費、食費を支援。母子の生きる権利を守りながら、今後の生活や自立について考える機会をもつことができるよう、施設でのショートステイ利用も提案しました。


山口 浩子 副施設長

 また、宗教上の理由で、子どもが幼稚園に通うことができず、就労できない30 代の母子世帯には、支援施設へ入所することで母親が就労できるようサポートを進めています。

 生活困窮者レスキュー事業CSWの山口浩子副施設長は、「問題を一人で抱え、自立への不安から解決策を見出せない母子家庭は少なくない。これからも親子に寄り添い、地域でSOSをしっかりと受け止めていきたい」と話します。

母子の安心できる居場所を提供


大田 忠志 施設長

 大田忠志施設長は、「支援施設が必要な母子に利用されていない現状がある。生活困窮者レスキュー事業を通して地域に出向き、施設を知ってもらうことができている。職員の専門性と、生活支援ができる施設機能を生かし、これからも母子の安心できる居場所を提供できるよう、積極的に取り組んでいきたい」と今後の抱負を語りました。


※母子生活支援施設
18歳未満の子どもを養育している母子家庭、または何らかの事情で離婚の届出ができないなど、母子家庭に準じる家庭の女性が、子どもと一緒に利用できる施設です。(特別な事情がある場合、例外的に入所中の子どもが満20歳になるまで利用が可能です)さまざまな事情で入所されたお母さんと子どもに対して、心身と生活を安定するための相談・援助を進めながら、自立を支援しています。


法人紹介


法人名:社会福祉法人四天王寺福祉事業団(してんのうじふくしじぎょうだん)
法人本部所在地:大阪市天王寺区四天王寺1丁目11番18号
電話: 06-6771-7971
ホームページ:http://www.shitennoji-fukushi.jp/
法人設立認可年月:昭和6年7月
主な事業内容
第一種社会福祉事業
養護老人ホームの経営、特別養護老人ホームの経営、軽費老人ホームの経営、医療型障害児入所施設の経営、福祉型障害児入所施設の経営、障害者支援施設の経営、母子生活支援施設の経営、婦人保護施設の経営
第二種社会福祉事業
無料低額診療施設の経営、老人デイサービス事業の経営、老人居宅介護等事業の経営、老人介護支援センターの経営、老人短期入所事業の経営、障害福祉サービス事業の経営、障害児通所支援事業の経営、地域活動支援センターの経営、老人デイサービスセンターの経営、一般相談支援事業の経営、特定相談支援事業の経営、障害児相談支援事業の経営、移動支援事業の経営、保育所の経営、児童厚生施設の経営、放課後児童健全育成事業の経営、一時預かり事業の経営、地域子育て支援拠点事業の経営、生計困難者に対する支援相談事業の経営
公益事業
訪問看護事業、日中一時支援事業、就労訓練事業、訪問リハビリテーション事業、社会福祉研修事業
その他、国及び地方公共団体からの委託等の事業、前号に準じる公共団体からの委託等の事業


(令和2年1月現在)


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