子どもたちを「はぐくむ」取り組み

スマイルサポーターも務める岸和田かおり園長

「大阪しあわせネットワーク」では、社会福祉法人(福祉施設)の強みや特性を活かした地域貢献事業を推進しています。今回は羽曳野市社会福祉協議会が運営する保育園「ベビーハウス社協」の園長でスマイルサポーターの岸和田かおり氏にインタビューをしました。

世帯の抱える課題を受け止め、必要な支援につなぐ

岸和田園長は、スマイルサポーターとして、行政の相談窓口から紹介のあった、水道料金を滞納したことで給水停止状態にある夫婦と子ども2人の世帯のケースに、社会貢献支援員と連携して支援を行っています。

社会貢献支援員と共に対象世帯を訪問し、20代の母親と面談を行い、水道料金の滞納だけではなく、家賃や光熱費、保育料など複数の滞納を抱えていることや、病院に行くお金もない状況にあることが分かりました。また、その要因として、生活が破綻状態にあるにもかかわらず両親の危機感が乏しいことや、両親の生活管理能力の低さが見られました。

小さい子どもが2人いるので、食材提供やライフラインの復旧等緊急的な生活支援を行いましたが、この世帯の課題は大きく、今後も見守りや支援が必要です。どのような支援ができるのか、母親との面談を重ねたり、他機関とケース会議を開いて情報交換をしたり、摸索しながら今も支援を継続しています。

保育園・スマイルサポーターのノウハウを活かして家庭の抱える課題に気づく 

園長は「保育園・スマイルサポーターは、普段から多くの家庭と関わっており、子どもを通じてそれぞれの家庭の状況がよく見えている。今回のケースでも、こうしたノウハウを活かし、家庭の抱えているさまざまな課題に気づくことができました。困ったことがあれば保育園に気軽に相談してもらえるよう、保育園のスマイルサポーターとして、地域の課題に向き合っていきたい」と語りました。

法人紹介


保育園「ベビーハウス社協」(大阪府羽曳野市)

法人名:社会福祉法人 羽曳野市社会福祉協議会
(はびきのししゃかいふくしきょうぎかい)
所在地:大阪府羽曳野市誉田4丁目1-1
電 話:072-958-2315
ホームページ:http://www.hasyakyo.net/
法人設立認可年月:昭和39年4月21日
主な実施事業:保育所、老人居宅介護等事業(訪問介護)、障害福祉サービス事業(居宅介護)、計画相談支援、福祉サービス利用援助事業、ボランティア活動事業、地域福祉活動推進事業、給食サービス事業、生活福祉資金貸付事業、有償送迎事業、共同募金配分金事業、市受託事業、基金等運営事業、生きがいサロン事業、居宅介護支援事業


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